ちょっと面白い本に出会いました。
著者は二児の母親でもある、増山麗奈さんというアーティストです。 「桃色ゲリラ」は彼女が主催する反戦反核アーティスト集団。 露出度の高いピンクの衣装でイラク戦争の抗議運動をし、 六ヶ所村で核燃料再処理工場への反対活動他、 様々なデモンストレーションを行ってきました。 本には著者の奔放な男性遍歴や、家族との軋轢、自殺未遂、 そういったドロドロした話も沢山出てきます。 そして戦場となったイラクへも入り、 現地のアーティストとも知己を深めています。 うわべの綺麗事でごまかそうとはせず、 こんなふうにさらけ出すのは生易しいことではありません。 たぶん不器用で、自分に対して正直な人なのだと思います。 正直なところいまの時点で、 アーティストとしてはイロモノと認識されることも多いかも知れない。 アートパフォーマンスにしても、 母乳を飛ばして絵を描いたり、母乳クッキー?、ボディペイント、 youtubeに動画ありますけど、ちょっと、おいおいという感じ(笑 本人が大真面目な分、鑑賞者と微妙に距離感がある気もします。 けれど嫌味はなくて、なんだか楽しくなってくる。 そういえば日本の若手の現代アートって、どう思いますか? 器用でテクニックもあり、感受性やアイデアもある、 はっきり言ってレベルは高いと思います。 けれど外国の作家に比べて、決定的に物足りないものがある。 生々しいパワーというか生命力に欠けている気がします。 このアーティストの絵には、炎があると思う。 現時点では、そのエネルギッシュな活動が目立っているみたい。 ただ、芸大の教授が学生だった著者に言っていたという、 「パフォーマンスね・・・・、最期は平面に辿り着くよ」。 平面とはつまり絵のことです。 これからさらに、どんな作品を描いていくのか。 今後を注目したいアーティストのひとりです。 このブログがご本人の目に触れるかはわかりませんが、 ある芸術家のこんな言葉を贈りたいと思います。 アーティストの役割は社会の価値を変えること 明日やある夏の夜の夢アーティスト
by yuhki_ex10
| 2008-07-24 23:18
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